90~100点の映画 | おすすめ映画ランキング!名作シネマレビュー

ガタカ

【ガタカ】

<評価>96点

<キャスト>
監督 アンドリュー・ニコル
脚本 アンドリュー・ニコル
<出演者>
イーサン・ホーク
ユマ・サーマン
ジュード・ロウ

<あらすじ>
遺伝子操作により管理された近未来ではみんなが遺伝子操作をされ、優秀な人間ばかり。
その中で宇宙飛行士を夢見る青年ビンセント(イーサンホーク)は
神の子と呼ばれてはいるが、遺伝子を操作せずに生まれた子だった。
そのため優れた人間には勝てず、もちろん宇宙飛行士になんかなれず希望の無い生活を送っていた。
そんなときビンセントはどうしても諦められない宇宙飛行士になるために闇業者により、
事故で身障者となった優秀な遺伝子を持つ元エリートのジェロームに成りすます偽装の契約を結ぶ。
それによりジェロームの血液などを使い遺伝子が優秀だと偽装をし、
偽のエリートとなったビンセントは宇宙飛行施であるガタに潜り込む。
初めは上手くいっていたが、彼の正体に疑いを持っていた上司の殺人事件が起こる。

<感想>
「ガタカ」はジャンル的にはSF映画となっていますが、設定が近未来というだけで、完全にヒューマン系の映画です。あえて、ヒューマン系映画として紹介させてもらいます。この映画はクオリティーが非常に高く、名作中の名作です。それなのに、知名度はかなりの映画好きでないと知らない隠れた名作なので、ぜひとも観てもらいたい作品です。ハッキリいってもったいないです。

この映画の凄いところは1997年に制作された作品なのに、設定が今作られたとしてもまったく古くなく、むしろ今の時代に観たほうがわかりやすいぐらい先を見据えた映画です。というよりか、あの時代にはちょっと早すぎたのかも。

遺伝子操作による人間とそうでない人間。それによる摩擦だったり、どっちが正しいのかということ。そういったテーマを1997年に描いているとこが凄いです。またこの映画は映像が綺麗で、それだけでも惹きこまれてしまいます。

内容としては遺伝子操作されなかったビンセントが宇宙飛行士になるという叶わない夢を持ち続け、叶わないと知りながらも努力をする。その過程で知り合う超エリートのジェローム。ジェロームは優れた遺伝子を持ちながらも事故で身障者となり、劣等遺伝子であるビンセントに力を貸すという心情。ビンセントにも苦悩があり、元エリートだったジェローム苦悩がよく描かれている。

またビンセントには遺伝子操作をした弟のアントン(ジュードロウ)がいて、いつも弟と比べられていた。優れた人間である弟のアントン。どんな勝負をしても弟には勝てない。こういった環境に生まれているのに、諦めることをしないビンセントの強さは本当に凄いものだと思います。

そして努力を止めなかった結果、兄であるビンセントは弟にある勝負を持ちかけます。そのシーンはぜひ観てもらいたいので、ここでは言いませんが名シーンです。

またこの映画の最大の見せ場はラストにあります。これも実際に観てもらいたです。感動すると共に、いろんなことを考えさせられる映画です。人の運命は遺伝子なんかで決まれるものではいんです。

<内容にはあまり関係ない>
イーサン・ホークとユマ・サーマンが共演した映画ですが、実はこの映画がキッカケで二人は結婚しました。当時はハリウッドの大物同士の結婚で話題でしたね。最近で言うと、ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの結婚ぐらいの大物カップルですね。また何気にジュード・ロウが地味に出ているところも注目ですね。これを機にかはわからないけど、一気に有名になりましたね。そう考えると、今有名なハリウッド俳優は無名のときに名作映画に出てることが多い気がします。

グッド・ウィル・ハンティング

【グッドウィルハンティング】

<評価ランキング>100点

<キャスト>
監督 ガス・ヴァン・サント
脚本 マッド・デイモン、ベンアフレック
<出演者>
マッド・デイモン
ロビン・ウィリアムス
ベンアフレック

<あらすじ>
深い心の傷を負った天才青年ウィル(マッドデイモン)と、同じく失意の中にいた精神分析医が
お互いにあらたな旅立ちを自覚して成長してゆく姿を描くと共に友との友情も描いた感動のヒューマン映画。
青年ウィルは天才ゆえに周囲から孤立していた。
唯一の友達は悪仲間であるチャッキー(ベンアフレック)だけだったが、ある事件をキッカケに
彼の才能に気付いた数学教授のランボーは、ウィルに精神分析医のショーン(ロビンウィリアムズ)
を紹介する。ウィルはショーンにしだいに心を開いてゆくが……。

<感想>
「グッドウィルハンティング」は映画好きには有名ですが、普通の人は知らない人も多いかと思います。もし、観たことがないなら今すぐ観るべきです。これほどの名作映画は滅多にありません。

この映画の主テーマは人の成長する姿ですかね。しかし、この映画はおそらく裏テーマがあり、友との友情についてもよく描かれています。

前半の内容としては天才青年であるウィルがハーバード大学の教授が解けない難問を黒板に書き、それを清掃員として入ったウィルが解いてしまいます。それがキッカケでその教授から精神科医を紹介されて、話が進んでいくのですが、この映画の良いところは天才であるが故に傷を負ったウィルの傷を精神科医であるショーンが癒していくというありがちなパターンではないところです。普通ならウィルを救うはずの精神科医であるショーンも傷を負っていて、お互いにその傷を誰にも言わず隠してきた。その二人が出会うことによって、お互いの傷を攻撃して、そして成長していく姿が本当に上手く描かれていて、本当に感動する。

精神科医の役はロビン・ウィリアムズなのだが、どの作品でも良い演技をするなーとしみじみ思います。

またこの映画には友との友情についてもよく描かれています。ウィルには不良仲間のチャッキーという親友がいるが、この二人の関係性が親友ってこうだよなって思わされる。自分のためではなく、相手の幸せを第一に考えてえいる。

それがよくわかるシーンがあるのだが、不良仲間のチャッキーはウィルを遊びに誘うためにいつも車で家まで向かえに行くのだが、その度に「一番のスリルは車を降りて、お前の家の玄関に行く10秒前。ノックしてもお前は出てこない。何の挨拶もなくお前は消えている。そうなればいい」と心の中で思う場面が何度かある。また「もしも20年経っても、お前が同じ仕事をしていたらお前を殴ってやる」「お前は生まれながらにして当たりの宝くじを持っているんだ。俺たちはその当たりくじが欲しくてずっとあがいている。だからそれを持っている奴が活かしもしないで捨てるのは我慢がならない」などのセリフがあり、チャッキーは常にウィルのことを優先して考えているのがよくわかる。

<内容にはあまり関係ないつぶやき>
「グッドウィルハンティング」でマッドデイモンは一気に有名になったのだが、実はこの映画は脚本をマッドデイモンとベンアフレックが共同で書いている。80%ぐらいはマッドデイモンが大学生のときに書いたもので、それを子供の頃からの親友であるベンアフレックと仕上げたものである。個人的にマッドデイモンが好きで出演している映画はほとんど観ているが、この作品に書ける思いはやっぱり他の映画とは違う気がする。さらに親友であるベンアフレックも「ザタウン」「ゴーンベイビーゴーン」を監督として作っている。二つとも男の友情を描いた作品だが、「グッドウィルハンティング」に大きく影響されている。これはベンアフレック本人も言っていました。それぐらい二人にとって影響を受けた作品と言えるのかもしれない。

ショーシャンクの空に

【ショーシャンクの空に】

<評価ランキング>
100点

<キャスト>
監督 フランク・ダラボン
原作 スティーヴン・キング
<出演者>
ティム・ロビンス
モーガン・フリーマン

<あらすじ>
銀行家であるアンディ(ティムロビンス)は妻とその愛人を射殺した罪でショーシャンク刑務所送りとなった。
アンディは冤罪で捕まったため、初めは刑務所の生活に慣れようとせずに抵抗して苦しむ。
やがて彼はある事件をキッカケに刑務所で仲間を得て、冤罪で捕まったことに抵抗することを止める。
そして刑務所の暮らしも慣れ、調達屋のレッド(モーガンフレーマン)とも友情を深めていく。
20年の歳月が流れた時、彼は冤罪を晴らす重要な証拠をつかむのだが。

<感想>
あまりにも名作として有名な映画です。もしまだ観ていなかったら、絶対に観たほうがいいです。

この映画は終始、希望をテーマに描かれています。主人公であるアンディーは冤罪で捕まり、刑務所に入っても俺は冤罪だと言い張る。すると、刑務所にいる全員が俺も冤罪だと言う。本当に冤罪なのはアンディーだけだが、このやり取りが初めの段階で刑務所という特殊な環境をよく表していると感じました。

映画は初めの段階で感情移入できない作品はだいたい後半も面白くない可能性が高いので、「ショーシャンクの空に」は初めの段階でも感情移入がしやすい作品でもあると思います。

この映画の前半は過酷な刑務所生活を描いていて、そこから一気に状態が変わるシーンがある。銀行家で頭の良いアンディーは刑務員のお金のゴタゴタを解決したお礼に、ビールをケースで貰う。それを刑務作業で一緒だった仲間に振る舞う場面があり、それによって冤罪を晴らすことを諦め、刑務所で人生を過ごすことを決めるシーンが要注目ポイントです。

それからは刑務所での生活が淡々と描かれるが、その間に築かれる刑務所仲間の友情にも感動させられます。主人公であるアンディーとある意味ではもう一人の主人公である調達屋のレッドとの関係性は本当に良いです。

そういった刑務所での生活が続くものだと思っていたが、終盤にその全てが覆される。これは実際に観てもらいたいのだが、良い意味で裏切られる。そしてこの映画の全てがラストシーンに詰め込まれています。こんなに爽やかで感動させられるラストは片手で数えるぐらいしか知りません。

また映画の中で「希望はいいものだ。たぶん何よりもいい。本当にいいものは永遠になくならない」というセリフがあり、それが今でも忘れられず、特に印象に残っています。

希望と諦めない心。爽やかな神々しいほどの感動が得られるオススメの映画です。

<内容にはあまり関係ないつぶやき>
アンディ役のティム・ロビンスは完全に悪役以外はできない顔と思っていましたが、素晴らしい演技力で印象がガラッと変わりました。噂によると、最初はブラットピットが主役の予定だったみたいです。それも面白いと思いますが、この作品に関してはティム・ロビンスで良かったと思います。刑務所での泥臭さにはブラピはちょっと浮く可能性があり、あの悪い顔で良い人というギャップがまたいい味になってるのかなと。また調達屋レッド役のモーガン・フリーマンですが、どの作品でも素晴らしい演技力で名俳優ですが、個人的にはこの作品の演技が一番好きです。本当に良い演技します。

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