プライドと偏見
【プライドと偏見】
<評価>78点
<キャスト>
監督 ジョー・ライト
原作 ジェーン・オースティン
<出演者>
キーラ・ナイトレイ
マシュー・マクファディン
<あらすじ>
18世紀末のイギリス。田舎町に暮らすベネット家の5人の子どもはいずれも女ばかりだった。
女性に相続権がないこの時代、父親が死んだら家も土地も遠縁の男子が継ぎ、娘たちは路頭に迷ってしまう。
そんなときイギリスの田舎町に住むベネット家の隣に、大金持ちの貴公子ビングリーが引っ越してくる。
舞踏会の夜、ビングリーはベネット家の長女ジェーンにダンスを申し込むが、彼の親友ダーシーは乗り気ではない態度を示す。
才気溢れる次女エリザベス(キーラナイトレイ)はダーシーに強い反感を抱く。
しかもハンサムな青年将校ウィッカムに心奪われたエリザベスは
彼が幼なじみであるダーシーの悪口を言うのを聞いて、ますますダーシーが嫌いになるが……。
<感想>
「プライドと偏見」は最初に言いますが、いわゆるな恋愛映画とは違います。濃厚なシーンやキスシーンは全然出てきませんよ。もとはジェーン・オースティンの「高慢と偏見」という小説を映画化したもので、文学的な小説なので、上辺だけの軽い恋愛映画とは違うのです。
18世紀末のイギリスには女性は相続権がなく、結婚が全てと言っても過言ではないときに5人姉妹がお金持ちと結婚したがっている。一見するとドロドロの昼ドラみたいな展開になりがちなのに、そんなことはなく、どこか気品溢れるというか、やっぱり文学的な作品になっています。またコミカルな部分も多分にあり、笑って感動できたりと、その辺のバランスも良いですね。
そして何と言ってもキーラ・ナイトレイを初めとしたキャストも良かった気がします。特にキーラナイトレイの存在感は凄いです。時代背景のわりに自分の意見を主張していく女性の気品と美しさがよく演じられていて、その魅力に惹かれること間違いなしです。
またオールイギリスロケでとにかく映像だったり、景色が綺麗で、映像を見るだけでも楽しめる作品です。いや、イギリスの田舎風景ってなんか良いんでよね。
<内容にはあまり関係ないつぶやき>
「プライドと偏見」は原作があるものを映画化したものですが、小説など原作があるものを映画化する難しさってありますよね。この映画は非常に上手くまとめられてますが、だいたいは失敗しするパターン多いですよね。やっぱり小説などは自分の中で理想のイメージができますが、映画にする場合はそれと少しでも違ったら期待が裏切られたと思うかもしれないし、原作のイメージを保ちつつも映画の良さもださなきゃいけないし、意外とリスクありますよね。その辺は監督のセンスや相性になってくるかもしれないですね。とにかく失敗するパターンが多いのが残念です。