25時
【25時】
<評価>90点
<キャスト>
監督 スパイク・リー
脚本 デイヴィッド・ベニオフ
<出演者>
エドワード・ノートン
フィリップ・シーモア・ホフマン
バリー・ペッパー
<あらすじ>
ニューヨークのドラッグ・ディーラーだったモンティは、何者かの密告で麻薬捜査局に逮捕され、保釈中の身だった。
そし、25時間後には7年の服役のために収監される。その現実に打ちひしがれる彼は、
馴染みの店で最後の夜を明かそうと2人の親友、高校教師のジェイコブと株式ブローカーのフランクを誘う。
また一方で、恋人ナチュレルが密告者ではないかと疑惑を募らせるモンティ。
こうして彼のシャバでの最後の夜が始まるが、彼には今までのことを清算をする必要が残されていて……。
<感想>
「25時」は麻薬の売買を密告された男が刑務所に収監されるまでの25時間という限定的な時間でどうするかを描いた映画です。こういう限定された空間だったり、時間だったりを描いた映画は結構あるんですが、この映画はその中でも異色な気がします。構成と雰囲気、そして何と言っても役者の演技力が抜群に良いです。
次の日になったら友達が刑務所に投獄される中でモンティと親友の二人がどんな気持ちで過ごすのか、またどう接するのか。またそれは主人公であるモンティもそうで、友情をリアルに生々しく描いています。また恋人との関係、そしてモンティの父との親子愛。限定された時間だからこそ、その全てがリアルで生々しい。そして作品全体に流れるハードボイルドな感じと、シリアスさがまた良い。そしてラストシーンであるモンティの父が息子を車の乗せて刑務所に向かうシーンは必見です。
また役者のリアルさと生々しさを感じさせる演技は本当に素晴らしいとしか良いようがないです。いろんな面でオススメの作品です。
<内容にはあまり関係ないつぶやき>
この映画はスパイクリー監督の映画ですが、今まで有名な監督のわりには他の作品をあまり観たことがなかったんですが、25時は当たりでしたね。スパイクリー監督の映画を全部見たわけではないですが、おそらく1、2を競う映画なのではないかと思います。それぐらいよくできてます。今まで面白くないと思ってた監督が、いきなり面白い作品を出すってたまにありますよね。