恋愛小説家
【恋愛小説家】
<評価>92点
<キャスト>
監督 ジェームズ・L・ブルックス
<出演者>
ジャック・ニコルソン
ヘレン・ハント
<あらすじ>
偏屈で頑固者で嫌われ者というベストセラー作家と、バツイチで子持ちのウェイトレスとの
不器用な恋をユーモアを交えて描く作品。
甘く切ない女心を描き、書いた本はすべてベストセラーという恋愛小説家メルビン(ジャックニコルソン)。
しかし、実際の本人は異常なまでに潔癖性で神経質の嫌われ者で、小説では女性の
心理を書いているのに、本人は恋愛なんかしたことがない。
さらに周囲に毒舌をまき散らし、友人は誰もいない。そんなある日、ウェイトレスの
キャロル(ヘレンハント)に淡い恋心を抱き、次第にメルビンは変わっていくが……。
<感想>
「恋愛小説家」の見所は何と言っても、ジャック・ニコルソンが演じるメルビンです。実際にこんな人がいたら絶対に近づきません。それぐらい典型的な嫌なやつで、偏屈さも絶品です。そのメルビンが小説の世界ではない、現実の恋愛をしていくことで変わっていく様を見ると、人は恋愛によって変われるんだなとしみじみと思います。そう感じさせるジャック・ニコルソンの演技も凄いなと。また映画の中でメルビンは嫌々ながらも犬を飼うことになるのだが、最初は犬が嫌いで邪険な扱いを受けていたが、次第に犬のことが気になり、好きになっていく様も、メルビンが変わってきているというのがよくわかって、いい味を出しています。結局のところ人は一人では生きれないんだなとしみじみ思いました。
<内容にはあまり関係ない>
この映画は内容的にはあまり大きな変化だったりはない。それなのにここまで面白いのはやっぱりメルビンという人間の魅力のせいなのだろう。それを演じるジャック・ニコルソンという人物の魅力と演技力のなせるものなのかな。この他の映画で「恋愛適齢期」にも出演しているが、この役でも良い演技をしていて、本当に良い俳優だと思う。