レオン<完全版>
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<評価>96点
<キャスト>
監督 リュック・ベッソン
脚本 リュック・ベッソン
<出演者>
ジャン・レノ
ナタリー・ポートマン
<あらすじ>
ニューヨークを舞台に、凄腕の殺し屋レオン(ジャンレノ)と12歳の少女マチルダ(ナタリーポートマン)
の人間模様と特殊な環境でのほのかな純愛を描いた作品。
レオン<完全版>は通常のより22分の未公開シーンを加えていて、二人が心を通わせていく過程が
さらに緻密に描かれ、より内容が濃くなり、深さも増した切なさがそこにある。
<感想>
レオン<完全版>を知らない人はほとんどいないかもしれない。ただ名前は知ってはいるが、まだ観ていない人は結構いるのではないかと思います。過去に観た人ももう一度見返してください。この作品は大人になってから観たほうがより楽しめると思います。
この作品は殺し屋であるレオンと家族を皆殺しにされたマチルダとの生活を描いた作品だが、最大の魅力は何なのかというと、アクション要素もあるにはあるが、やはりお互いに傷を持った同士の心の距離が近づいていき、心を通わせていく人間模様にあると思います。
レオンとマチルダは親子ぐらい年齢の差があるにも関わらず、どこか対等な関係であり、レオンも初めは仕方なく面倒を見ていた感じだったが、次第に子供に対する愛なのか、それとも異性として感じる愛なのか、その感情の揺れだったり微妙な心境が繊細なタッチで描かれているのが作品に惹きこませる要因なのかなと思います。普通の恋愛とは違う、純愛と言えばいいのだろうか、そういったところが名作の由縁かもしれないですね。
全体的に壮大なアクションだったり、大作の映画とは違い、ストーリーにしても動きが少ないですが、その分人に焦点を当てていて、狭く深く描いていて、映画全体の雰囲気も素晴らしいです。
<内容にはあまり関係ない>
この映画はリュック・ベッソンが「フィフス・エレメント」を制作するための資金集めに作られた映画だが、奇しくもリュック・ベッソンの作品の中で一番の映画だと思います。確かに「フィフス・エレメント」は世界観も壮大だし、それなりに面白かったです。でも、資金集めのためになるべくお金がかからないように工夫して作った映画が「レオン」であることを考えると、最近の映画に対する見方も変わるのかなとか思ったえりしました。